スケジュールを基に実行されるバックアップタスクがある場合、ファイルが実際にコピーされる前または後に実行したい関連タスクがあることがよくあります。 CCCは、バックアップタスクの前後にシェルスクリプトを実行する、コピー先をマウント解除する、別のCCCバックアップタスクを実行するオプションや、再起動やシステム終了などの電源管理オプションを提供します。 これらのプリフライトまたはポストフライトのタスクを実行したい場合は、CCCのメインウインドウの一番下にある詳細設定ボタンをクリックしてください。
バックアップタスクの開始前にソースまたはコピー先ボリュームをマウントするには
追加設定なしで、CCCはバックアップタスクの開始前にソースボリュームとコピー先ボリュームのマウントを試みます。 これは、ローカルに接続されたハードドライブ上の通常のボリューム、ディスクイメージ、ネットワークボリューム、暗号化されたボリューム、さらにはリモートMac上の暗号化されたボリュームなど、さまざまな種類のボリュームに適用されます。 ソースボリュームやコピー先ボリュームが、Macに物理的に (ThunderboltやUSB経由などで) 接続されているディスクにあるにもかかわらず、マウントされていない場合、CCCはそのデバイスを“見つけて”、マウントを試みることができます。 ソースまたはコピー先がネットワークボリュームの場合、CCCはバックアップタスクの作成時にそのデバイスをマウントするための資格情報を取得し、タスクの開始前にその資格情報を使用してボリュームをマウントします。
これは入れ子になったボリュームにも適用されます。 例えば、ネットワークボリュームのディスクイメージにバックアップするとします。 CCCはまずネットワークボリュームのマウントを試み、次にディスクイメージのマウントを試みます。 同様に、暗号化されたボリュームにフォルダの内容をバックアップするようタスクを設定していたとします。 CCCのキーチェーンに暗号化されたボリュームのパスフレーズを保存している場合、CCCはバックアップタスクの開始前に暗号化されたボリュームをロック解除して、マウントします。
CCCがソースボリュームとコピー先ボリュームをマウントしようとする試みは、プリフライトシェルスクリプト (後述) を含む他のタスクの前に自動的に実行されます。そのため、ソースまたはコピー先をプリマウントするシェルスクリプトを実装する必要はありません。
Little Snitchはネットワークボリュームの自動マウントを妨げる可能性があります
Little Snitchを使用してインバウンドとアウトバウンドのネットワークトラフィックを監視し、フィルタリングしている場合、CCCがネットワークボリュームを自動的にマウントしにくい状況があることに気づくかもしれません。 この問題に遭遇した場合は、NetAuthSysAgentシステムサービスへのネットワークアクセスを許可するように、Little Snitchを設定してください。 NetAuthSysAgentは、アプリケーションからのネットワークボリュームのマウント要求を満たすmacOSのシステムサービスです。
コピー先ボリュームのオプション
バックアップタスクの終了時にコピー先ボリュームをマウント解除したい場合は、コピー先ボリュームの管理メニューからコピー先ボリュームをマウント解除を選択してください。 コピー先がフォルダの場合は、文言は基になるボリュームをマウント解除になります。 コピー先がディスクイメージの場合、CCCは常にディスクイメージボリュームをマウント解除するので、この設定はディスクイメージが存在する基礎となる物理ボリュームのことを指します。
コピー先ボリュームに開いているファイルがある場合、CCCがそのボリュームのマウント解除しようとしてもうまくいきません。 CCC は、これをタスクの失敗としては報告しませんが、タスク履歴ウインドウのエラータブにそのイベントのメモ書きを残します。
電源管理のオプション
デフォルトでは、バックアップタスクの終了時に、CCC は電源管理タスクを一切実行しません。 代わりに、システムは省エネルギー設定パネルの設定に従って動作します。 たとえば、システムを20分後にスリープするように設定している場合、過去20分間にユーザーアクティビティがなかった場合、システムはスリープ状態に入ります。 CCCのアクティビティはユーザアクティビティとはみなされないため、CCCがバックアップタスクを終了するとすぐに、システムがスリープ状態に入ることがよくあります。
電源管理メニューからいずれかのオプションを選択すると、バックアップタスクが終了した時に、CCCはMacを再起動またはシステム終了します。 “強制的に”を示すオプションを除いて、再起動とシステム終了のオプションは強制的ではなく、むしろ“リクエスト”です。 例えば、未保存の変更内容がある書類を開いているとき、アプリケーションから書類を保存するよう促されるでしょう。 保存ダイアログに何の反応もしないと、システム終了または再起動のリクエストはタイムアウトになります。
操作前にコンピュータが終了していた場合、システムを終了
このオプションは、タスクの終了時にCCCにMacをシステム終了させたい場合に適用できますが、タスクの実行予定時刻にMacの電源が入っていた場合に限定されます。 システムの電源がしばらく入っている時やスリープ時にバックアップタスクが実行される場合、このオプションを使用してもCCCはMacをシステム終了しません。
このオプションはスケジュールで実行するように設定されたタスクに対してのみ有効になります。
電源管理オプションが無視される場合があります
電源管理オプションは、キャンセルされたバックアップタスクには適用されません (停止ボタンをクリックした場合など)。 さらに、電源管理タスクは、他のCCCバックアップタスクが実行中であったり、現在のタスクの終了直後に実行されるようにキューで待ち状態の場合は、適用されません。 タスクがタスクグループの一部として実行されている場合、電源管理オプションは、グループ内のすべてのタスクが完了したときまで延期されます。
電源管理オプションは、タスクの成功に関係なく、適用されます
電源管理オプションは、バックアップタスクが正常に完了したかどうかにかかわらず適用されます。 バックアップタスクがエラーなしで終了した場合にのみ電源管理アクションを実行したい場合は、以下の pm_on_success.sh ポストフライトスクリプトを参照してください。
別のバックアップタスクを実行 (タスクの連鎖化/タスクチェーン)
複数のCCCバックアップタスクが設定されている場合、他のタスクがこのポップアップメニューに表示されます。 タスクチェーン (タスクを連続して実行) を作成するには、これらのタスクの1つを選択するだけで、現在のタスクが終了した後にそのタスクが自動的に実行されます。 この方法で実行されるタスクは、現在のタスクが完全に終了した後に開始されます。 連鎖化されたタスクはチェーンの前のタスクの終了状況に関係なく実行されます。例えば、最初のタスクがエラーを報告したり、まったく実行できなかったりしても、2番目のタスクは実行されます。 チェーンを開始するには、チェーンの最初のタスクをスケジュールするだけです。
注意: 現在のタスクがタスクグループ経由で開始された場合、ポストフライトタスクは開始されません。 タスクグループを実行する場合、そのタスクグループ内のタスクを、指定された順序で正確に実行することを特に目的としています。 ただし、タスクを手動で実行した場合、またはタスクが独自のスケジュールでグループとは別に実行された場合は、タスクのポストフライトタスクは実行されます。