スナップショットとは何ですか?
スナップショットとは、バックアップのバージョン管理を容易にするAppleのAPFSファイルシステムの機能の1つです。 スナップショットはハードドライブ上のボリュームのある時点の状態を表します。 ボリューム上のすべてのファイルはスナップショット内で凍結され、スナップショットが作成された正確な瞬間の状態を完全にキャプチャします。 後でファイルを変更または削除しても、スナップショット内で以前の状態のファイルをそのまま利用できます。 CCCバックアップはAPFSスナップショット機能を中心に構築されていて、古いバージョンのファイルや誤って削除してしまったファイルを復元することができます。
注意:スナップショットはAPFSフォーマットされたボリュームでのみ利用できます。
包括的なデータ保護の方法としてのスナップショットの役割
バックアップが提供するデータ保護にはいくつかの局面があります。 以下の場合に備えて保護する:
- 誤ってファイルを削除や変更した
- ファイルの悪意的な変更 (マルウェアやランサムウェアなど)
- ハードドライブの問題
- コンピュータの盗難
- 災害による喪失 (例:竜巻、台風、洪水など — オリジナルとバックアップの両方の喪失)
ファイルシステムレベルのスナップショットのサポートはバックアップの戦略を考える上で重要かつ不可欠な要素です。 しかし、スナップショットは、別の物理的なハードウェア上にバックアップをするという本当の意味でのバックアップに完全に置き換えられるものではありません。 起動ディスクが故障した場合、そのディスク上のスナップショットは起動ディスクとデータの復元には役立ちません。 外部ディスクにバックアップがあることは、ハードウェアに問題が起きた場合の防護策となります。
スナップショット
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外部バックアップ
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リモートMacintoshへのバックアップ
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誤ってファイルを削除してしまった | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
マルウェア/ランサムウェア | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
ハードドライブの問題 |
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盗難 |
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✔️ | ✔️ |
自然災害による喪失 |
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バックアップの戦略を考える時、データに与える可能性のあるすべてのリスクを考慮して、それらのリスクが緩和できるか、そしてどのように緩和できるかを判断してください。 最小限、ローカルに接続されたハードドライブにバックアップを定期的にスケジュールすることをお勧めします。 定期的にスケジュールされたバックアップがあれば、データに与える最も一般的なリスクからうまく保護することができるでしょう。
CCCでスナップショットを使用する
CCCはスナップショットのサポートを個々のボリュームベースで考えます。 バックアップタスクにコピー先ボリュームを選択すると、CCCのバックアップボリューム設定アシスタントは、APFSフォーマットの使用を促し、スナップショットのサポートを有効にするオプションを提供します。 基本的なスナップショットのサポートには、他の設定を追加する必要はありません。 CCCは自動的に論理的なデフォルト設定を使ってスナップショットを管理します。
ボリュームのスナップショットのサポートまたは保持ポリシーを表示または変更するには、CCCのサイドバーを表示し、サイドバーからボリュームをクリックしてください。 CCCは現在ボリュームに存在するスナップショットをすべて表示して、そのボリュームに関する保持ポリシーを表示します。 スナップショットのサポートはAPFSボリュームに限定されていることをお忘れなく。 非APFSフォーマットのボリュームをCCCのサイドバーで選択しても、スナップショットの設定は表示されません。