新しいMacや別のMacに、またはmacOSをクリーンインストールした同じMacにデータを復元するには
新しいMacや別のMacに、または、macOSをクリーンインストールした同じMacにすべてのデータを復元したい場合、一般的に移行アシスタントを使ってそのデータを移行できます。CCCで復元を実行することは避けてください。
関連ドキュメント
バックアップから個々のファイルを復元するには
Finderからドラッグ&ドロップ
▶️ CCCのバックアップから個別のファイルとフォルダを見つけて復元するには
Finderでドラッグ&ドロップして、バックアップボリュームから項目を個別に復元することができます。 バックアップディスクから復元したい項目を見つけて、起動ディスクにドラッグして戻すだけです。 探している項目が非表示になっている場合、または非表示のフォルダにある場合は、 Commandキー+Shiftキー+ピリオド を押して、Finderの非表示の項目の表示を切り替えてください。
ファイルの古いバージョンを復元したい場合、CCC スナップショットから復元できます (スナップショットとは何ですか?). CCCのサイドバーからコピー先ボリュームを選択し、 スナップショットをダブルクリックすると、Finderにそのスナップショットが表示されます。 スナップショットは読み出し専用でマウントされているので、スナップショットに有害な変更を加えることは不可能です。 1つの項目を復元したい場合は、その項目をスナップショットから復元したい場所にドラッグするだけです。
システムファイル、アプリケーション、または、場合によってはバックアップからのすべてを復元しようとする場合、以下に紹介するその他の方法のいずれかを使って、続けてください。
CCCを使ってバックアップから復元するには
▶️ CCCのバックアップから起動ディスクにデータを復元するには
復元するコンテンツの量が大きい場合、通常CCCはFinderよりもより効率的に動作します。
- CCC以外のアプリケーションをすべて終了します
- CCCのツールバーから復元ボタンをクリックします。
- ソース セレクタをクリックして、バックアップボリュームをソースとして選択します。
- コピー先 セレクタをクリックして、オリジナルのソースボリュームをコピー先として選択します (例:"Macintosh HD")。
- バックアップ全体を復元したくない場合は、ウインドウの一番下にあるタスクフィルタ ボタンをクリックしてください。 ツールバーから 含める ボタンをクリックしてから、CCCに復元させたい項目を明示的に選択してください。
- 以下の警告を考慮してください。 CCCにコピー先から何も削除してほしくない場合は、コピー先セレクタをクリックして、SafetyNetのサブメニューから何も削除しないを選びます。
- 開始 ボタンをクリックしてください
警告: CCCがバックアップからコンテンツを復元する場合、ソースにないファイルはコピー先から削除される可能性があります。 それは意図的で、通常期待される結果を生み出すために必要です。 しかし、注意して欲しいのは、バックアップから何かを除外した場合、そのコンテンツは復元処理中に削除されるということです。 そのような結果になってほしくない場合は、コピー先セレクタをクリックして、SafetyNetサブメニューから“何も削除しない”を選択してください。
注意: バックグラウンドサービスの中には、再起動されるまで復元されたデータに“気付かない”ものがあります (例えば、メモリに状況データを保存しているため)。 ホームフォルダにデータを復元している場合、復元後、再起動してください。
CCCのバックアップからフォルダを復元するには
特定のフォルダを復元したい場合、復元先にしようとしているボリュームで他のコンテンツに意図しない変更が加えられるのを避けるために、復元タスクの範囲をよく吟味する必要があります。
- CCC以外のアプリケーションをすべて終了します
- CCCのツールバーから復元ボタンをクリックします。
- ソース セレクタをクリックして、フォルダを選択を選択します。 復元したいバックアップボリュームのフォルダを選択します。
- コピー先 セレクタをクリックして、フォルダを選択を選択します。 復元先にしたいオリジナルのソースボリュームにあるフォルダを選択します。 通常、このフォルダはソースと同じパスを取ります。 例 (お使いのバックアップディスク) > ユーザ > あなたの名前 > デスクトップフォルダ を復元しようとしている場合、Macintosh HD > ユーザ > あなたの名前 > デスクトップ をコピー先に選択する必要があります。
- CCCにコピー先から何も削除してほしくない場合は、コピー先セレクタをクリックして、SafetyNetのサブメニューから何も削除しないを選びます。
- 開始 ボタンをクリックしてください
古いバージョンのバックアップを復元するには
古いバージョンのバックアップを復元したい場合、バックアップのスナップショットから復元できます。
- CCC以外のアプリケーションをすべて終了します
- CCCのツールバーから復元ボタンをクリックします。
- バックアップディスクをタスクへソースとして選択します。
- ソースセレクタをクリックして、“利用可能なスナップショット”メニューから特定のスナップショットを選択してください。
- コピー先セレクタをクリックして、コピー先ボリュームまたはフォルダを選択します。
- “開始”ボタンをクリックして、タスクを実行してください。
CCCのスナップショットの操作を使ってファイルの古いバージョンを復元するには
▶️ CCCのバックアップから特定のファイルの古いバージョンを復元するには
特定の項目の復元を計画している場合、特にスナップショットのコンテンツを比較したい、またはファイルの特定のバージョンを探している場合は、CCCのスナップショットの操作を使用できます:
- CCC以外のアプリケーションをすべて終了します
- CCCのツールバーから復元ボタンをクリックします
- ソースボリュームを選択します。 または、特定のフォルダだけを復元する場合、そのフォルダをバックアップディスクから選択してください
- ウインドウの一番下にある“タスク”フィルタのボタンをクリックして、スナップショットを操作するインターフェースを開きます
- 含めるものを定義するには、ツールバーの 含める ボタンをクリックしてデフォルトのフィルタ動作を設定してください
- 復元したいファイルとフォルダのバージョンを見つけてください (追加の詳細は以下を参照してください)
- 復元したい項目の横のボックスをチェックします
- “完了”ボタンをクリックします
- コピー先セレクタをクリックして、コピー先ボリュームまたはフォルダを選択します
- バックアップ全体を復元したくない場合は、コピー先セレクタをクリックして、SafetyNetのサブメニューから何も削除しないを選んでください
- “開始”ボタンをクリックして、タスクを実行してください
“タスク”フィルタのウインドウから、スライダーを使って特定のスナップショットを選択してください。 または、復元したい個々のファイルを選択して、スライダーの最後にある矢印ボタンを使って、ファイルの前と次のバージョンに移動できます。 復元したい項目のバージョンを見つけたら、その項目を右クリックしてFinderに表示するか (その後、ファイルを復元先にしたい場所にドラッグ&ドロップできます)、またはタスクフィルタを設定して選択中のコピー先に特定の項目を復元できます。
注意: バックグラウンドサービスの中には、再起動されるまで復元されたデータに“気付かない”ものがあります (例えば、メモリに状況データを保存しているため)。 ホームフォルダにデータを復元している場合、復元後、再起動してください。
SafetyNetのスナップショットからファイルをコピー先に復元するには
注:バックアップボリューム設定アシスタントを使用してバックアップを設定した場合、この手順は使用できません。 設定アシスタントは、バックアップボリュームがバックアップタスク専用であることを主張し、SafetyNetを無効にします。
SafetyNetは偶発的な削除からコピー先ボリュームのファイルを保護するようデザインされたメカニズムです。 誤って間違ったボリュームをコピー先として選択した場合、またはソースのデータセットに関連のないコピー先に保存したファイルが無くなっている場合、SafetyNetのスナップショットからコピー先にファイルを復元できます。
- CCCを開いて、CCCのサイドバーから影響を受けるコピー先ボリュームを選択します。
- 適用できるSafetyNetのスナップショットをスナップショットの表から選択してください。
- 復元… ボタンをクリックします。
- CCCが作成したタスクの設定を確認してから、“開始”のボタンをクリックしてください。
この復元タスクを続けると、CCCはファイルをスナップショットから、選択されたコピー先にコピーし直します。 CCCは、それらのファイルをコピー先に復元するより先に、復元しようとしているファイルが入っているスナップショットを削除できませんので、注意してください。 その結果、復元中のすべてのファイルのコピーを収容するための充分な空き領域がコピー先にある必要があります。 ファイルをオリジナルのコピー先に復元し直すことは実用的ではない場合があるかもしれません。 その場合、先に他のディスクに復旧する必要がある可能性があります。
関連ドキュメント:
移行アシスタントを使って、CCCのバックアップから起動ディスクを復元するには
データをCCCのバックアップからmacOSのクリーンなインストールに移行するには、移行アシスタントを利用できます。 以下の手順に従って、macOSをインストールし直して、データを復元できます:
- “Commandキー+R”を押したまま (Intel Macの場合) 、または電源ボタンを押したまま (AppleシリコンMacの場合) 、Macを リカバリーモードに起動してください。
- ディスクユーティリティを使って、Macの (新しい) 内部ディスクをAPFSとして消去する (詳細は こちらの知識ベース記事を参照してください)。
- ディスクユーティリティを終了します。
- macOSを再インストール のオプションを選択し、macOSを新しいディスクにインストールします。
- macOSが新しいディスクで最初に起動する際、データを移行するか確認されますので、移行することを承認してください。
- 移行のソースを選択するよう促されたら、CCCのバックアップボリュームを選択して、移行アシスタントの手順に従ってください。
移行アシスタントはNASストレージのバックアップを移行のソースとして受け付けません。 NASバックアップからファイルとフォルダを復元するには、以下の方法を使用してください。
関連ドキュメント
移行アシスタントの制限を回避するには
移行アシスタントがコンテンツを移行するためのソースとしてボリュームを受け付けないことが稀にあります。 例えば、大文字/小文字を区別してフォーマットされているボリュームがある場合、移行アシスタントは、そのボリュームから大文字/小文字を区別しないフォーマットの起動ディスクにコンテンツを移行することを許可しません。 同様に、ユーザアカウントのリソースがボリュームに見つからない場合 (例えば、バックアップから除外されているから、または破損しているから)、移行アシスタントはそれをソースとして受け付けません。 CCCはこれらのケースを助けることができます。
- 現在、最初に起動した設定アシスタントから続けている場合、移行の申し出を断り、その代わりに新しいユーザアカウントを作成して続けてください。
- ディスクユーティリティを開きます。
- 表示メニューから“すべてのデバイスを表示”を選択します
- 起動ディスクを選択します (起動ディスクと関連のあるすべてのボリューム、または、その親コンテナ)
- ツールバーの“ + ”ボタンをクリックして、新しいボリュームを追加してください それに“Macintosh”と、または“Macintosh”と似たような (長期間使用できるような) 名前をつけてください
- CCCを開いて、新規タスクを設定し、バックアップを"Macintosh"ボリュームに復元します (バックアップの古いバージョンを復元することもできます)
- タスクが完了したら、“Macintosh”ボリュームにmacOSをインストールしてください
- macOSのインストールが完了したら、ディスクユーティリティに戻り、"Macintosh HD"ボリュームグループを削除して、それが使用していた領域を解放してください
NAS、またはネットワーク共有のバックアップから復元するには
NASボリュームのフォルダからデータを復元するには:
- すべてのアプリケーションとすべてのFinderウインドウを終了してください
- CCCを開き、CCCのツールバーから復元ボタンをクリックして、新規復元タスクを作成します
- 復元したいフォルダをネットワーク共有からCCCのソースセレクタにドラッグします
- データを復元したい場所に新規フォルダを作成してください
- その新しい、空のフォルダをCCCのコピー先セレクタにドラッグします
- “開始”ボタンをクリックしてください。
NASバックアップは移行アシスタントと互換性がないことに留意してください。NASのバックアップから特定のフォルダを復元することはできますが、完全な“Mac体験” (システム設定やユーザーアカウントなど) を復元するには、ローカルに接続されたストレージへのバックアップが必要です。
NAS上のバックアップからmacOSのクリーンインストールにホームフォルダを復元するには
上述したように、NASバックアップは移行アシスタントと互換性がありません。 新しいMac、またはmacOSをクリーンインストールしたMacがあり、唯一のバックアップがNASボリュームにある場合、以下の手順がユーザーのホームフォルダを復元し、新しいユーザーアカウントを作成する最善策です。
- 設定アシスタントを実行し、新しい“ユーティリティ”アカウントを作成します。 バックアップのアカウントと同じ名前を使用したり、iCloudにログインしたりしないでください。
- NASバックアップボリュームをFinderにマウントします。
- FinderからMacintosh HD > ユーザ と進みます。 復元したいホームフォルダのユーザ名を使用して、新しいフォルダを作成します。
- CCCをダウンロードして開きます.
- ツールバーから復元をクリックして、新規復元タスクを作成します。
- ユーザホームフォルダをFinderのNASバックアップボリュームからCCCのソースセレクタにドラッグします。
- ユーザホームフォルダをFinderのMacintosh HDボリュームからCCCのコピー先セレクタにドラッグします。
- “開始”ボタンをクリックしてください。
- 復元手順が完了したら、システム設定 > ユーザとグループ を開きます。
- ユーザを追加…をクリックします。
- 新しいユーザアカウントを設定します。 “アカウント名”を復元したホームフォルダと同じ名前に設定します。
- ログアウトして、復元したユーザアカウントにログインしてください。 必要であれば、"ユーティリティ"アカウントを削除することもできます。
“ディスク共有”モードで起動したAppleシリコンを搭載したMacからデータを移行するには
AppleがAppleシリコンを搭載したMacを導入した際、"ターゲットディスクモード" (TDM) を新しい"ディスク共有"モードに置き換えました。 TDMの場合、単純にFireWireまたはUSB経由で2台のMacを接続します。従って、TDMのMacはローカルに接続されたデバイスとして表示され、動作します。 そのデバイスは本質的に移行アシスタントと互換性を持っています。 “ディスク共有"モードは、まったく異なります。 接続されたMacは、ローカルに接続されたデバイスのように動作するのではなく、SMBファイル共有を使って特定のボリュームを共有します。 そのボリュームは 移行アシスタントと互換性がありません。それだけでなく、共有しているMacでSMBサービスの制限があるため、Finder経由でコピーされたアプリケーションが正しく動作しません。
CCCはこれらの制限を回避して動作するので、実用性のあるアプリケーションを持ち、移行アシスタントと互換性のある、ディスク共有されたMacのバックアップを作成できます。 理想的には、ディスク共有されたMacの通常のCCCバックアップを代わりに使用したいでしょう (つまり、そのMacがそれ自身のハードドライブから起動している間に作成されたバックアップ)。しかし、ディスク共有モードからしかMacにアクセスできない場合、以下のステップを使って、そのMacからデータを移行できます。
- 別のMacの起動ディスクを共有するにはAppleの手順に従ってください。
- バックアップタスクのコピー先として使用するためにディスクユーティリティで新しいバックアップディスクを消去するか、または、この手順のために十分な空きがある既存のバックアップディスクにボリュームを追加してください。
- CCCのツールバーから 新規タスク ボタンをクリックします。
- ディスク共有されたボリュームをソースとして選択します。
- ローカルバックアップボリュームをコピー先として選択します。 現在の起動ディスクをこのタスクのコピー先として選択しないように注意してください。
- 開始 ボタンをクリックしてタスクを実行します。
- タスクが完了したら、ディスク共有したボリュームを取り出し、2つ目のMacを接続解除してください。
- 移行アシスタントを開き、CCCバックアップボリュームからデータを移行してください。