CCC 7でより良いバックアップを構築するには
CCC 7は、より良いバックアップ戦略の構築に重点を置いています。 これまで、CCCはバックアップを作成するためのツールを提供し、そしてもちろん、過去にいくつかの使い方の提案をしてきました。しかし大部分はユーザーにその計画や方法を委ねてきたので、人によっては難しいと思われることもあったようです。 CCC 7は、バックアップの正しい設定方法を説明するだけでなく、より複雑な部分を代行する機能を導入しています。
また、モバイルデバイスからローカルに接続されたストレージ、NAS、またはMac上のCCC管理ストレージに、メディアやファイルをバックアップする新しいiOSアプリケーションを発表できることも嬉しく思います。 特に、モバイルデバイスに多くのコンテンツを生成する人にとっては、これはモバイルデバイス上の写真やファイルのバックアップをCCCバックアップエコシステムに取り込むための、迅速で便利な方法です。
CCC 7に搭載された新機能の詳細については、続きをお読みください。
バックアップボリュームの設定アシスタント
ほとんどの新しいディスクはWindows向けにフォーマットされているので、デフォルトのファイルシステムはmacOSでバックアップを作成するには適していません。 CCCのドキュメントでは、バックアップボリュームをフォーマットし直すことについてこれまで案内してきましたが、CCC 7の新しいバックアップボリューム設定アシスタントを使うことで、初期設定の手順からこれらの手順をすべて排除することができます。 コピー先ボリュームを選択すると、設定アシスタントがコピー先ボリュームの設定方法の選択肢を表示します。 数回クリックするだけで、バックアップに最適なファイルシステムを使用して、新しいバックアップディスクを再フォーマットし、スナップショットのサポート、および暗号化さえも有効にできます。
バックアップボリューム設定アシスタントは、コピー先がバックアップタスク専用であることを確認することで、タスクの競合を解決することも目的としています。 他のタスクが同じコピー先を使用している場合 (他のソースボリュームのバックアップなどに)、設定アシスタントは他のタスクを識別し、代わりにコピー先デバイスにボリュームを追加するオプションを提供します。
コピー先ボリュームをバックアップタスク専用に使用することに同意すると、バックアップ戦略に多くの利点が加わります:
- タスクの競合を回避
- 今後の復元アクティビティを簡素化
- CCCのSafetyNet機能と“コピー先のルートレベルの項目を保護”の設定が無効になり、将来的なロジスティクス上の制約を回避し、不要な冗長性を排除できます
- ソースに該当する場合、CCCのクイックアップデート機能がデフォルトで有効になり、定期的にスケジュールされたバックアップタスクのパフォーマンスが大幅に向上します
バックアップボリューム設定アシスタントは、ボリュームをバックアップタスクのコピー先として選択すると必ず表示されます。 また、現在のバックアップ戦略を再検討したい場合は、コピー先セレクタをクリックして手動で設定アシスタントにアクセスすることもできます。
関連ドキュメント
スナップショット保持の制限と拡張のその他のオプション
“恒久的な”スナップショット
特定のスナップショットに“特別”としてフラグを付け、それらのスナップショットを恒久的に保持する方法(例えば、"これはSonomaにアップグレードする前のバックアップ")を多くの方からリクエストされました。 CCC 7は、スナップショットを自動削除から保護するためのサポートを提供します。 スナップショットを右クリックし、"スナップショットを保護"を選択すると、そのスナップショットが保護されます。 保護されたスナップショットには、そのスナップショットを説明するカスタム名を付けることができます。
スナップショットのディスク使用量と保持年数の上限を設定
また、スナップショットのディスク使用量の合計に基づいて、スナップショットの保持を制限したいという要望も頻繁に受けました。例えば、特定のディスク上の複数のボリュームがより適正にスペースを共有できるようにするためです。 任意のボリュームにスナップショット保持ポリシーをカスタムで適用すると、この新しいオプションが表示されます。 同様に、何年も前のスナップショットを持っているケースも見られます。 それほど前のファイルまでさかのぼって見ることはないと思うのであれば、スナップショットの年数を制限するようCCCを設定することができます。
CCCのコピー先セレクタをクリックし、 {volume name}のスナップショットを管理を選択すると、これらの新しい設定を見つけられます。
関連ドキュメント
スナップショット検索
ご要望にお応えして、CCCのスナップショットブラウザでファイル名からスナップショットを検索する機能を追加しました。 CCCのサイドバーでボリュームを選択し、スナップショット (複数可) を選択して右クリックし、"スナップショットブラウザで表示"を選択してください。 スナップショットブラウザが、各スナップショットの内容を現在のバックアップの状態と比較します。 サイドバーに検索用語を入力すると、すべてのスナップショットで特定のファイルを検索し、それぞれのスナップショットでファイルがどのように異なるかを確認できます。
関連ドキュメント
ネットワークに基づくタスク実行時間の条件をサポート
Macを持って旅行中、出先で(また、バックアップデバイスから離れているときに)バックアップタスクがエラーを報告したり、MacがEthernetで接続されていないときにNASバックアップタスクが実行されたりすることに悩まされることがあります。 そこで、ネットワーク構成に応じて、スケジュールされたタスクの実行を制限する3つの新しいネットワークIDベースの条件を追加しました:
- Ethernetが利用可能な場合のみ実行
- Macが特定のWiFiネットワークに接続されているときのみ実行
- Macの場所が特定の選択肢に設定されているときのみ実行
関連ドキュメント
CCC Diplomat: iOSデバイスからMacにファイルとメディアをバックアップ
CCCダッシュボードに新しく“CCC Diplomat”という名前のタブが追加され、そこからモバイルデバイスのバックアップ用のボリュームを指定することができます。 Diplomatは、CCC Mobileコンパニオンアプリケーションを実行しているiOSデバイスにローカルネットワーク上のサービスをアドバタイズします。 Diplomatにワイヤレスバックアップを作成するのはすばやく、簡単です – 通常モバイルデバイスに直接接続されたストレージにバックアップするよりもずっと高速です。 これらのバックアップは、CCCバックアップエコシステムにも組み込まれます。 DiplomatバックアップボリュームでCCCスナップショットのサポートを有効にすると、CCCはモバイルデバイスがバックアップを作成するたび、そのボリュームにスナップショットを作成します。 またCCCは、Diplomatバックアップのイベントはもちろん、タスク監査も記録します。
関連ドキュメント
CCCのファイルコピー機能が、名称変更されたフォルダをより効率的に処理
以前は、ソースでフォルダの名前を変更すると、コピー先からそのフォルダが削除され、再コピーされていました。 CCCの次世代ファイルコピー機能はフォルダーのinode情報を保持するので、名称変更されたフォルダーを検出し、それらのフォルダーの名前をコピー先で変更するだけです。 この機能は現在、APFSソースボリュームに限定されています。
タスクのメモ
数多くのバックアップタスクを管理する中で、タスク名だけではそれぞれのタスクの目的をはっきりと判断できないかもしれません。 同様に、1つのバックアップタスクの中でも、例えば、"これはXYZ.appをソースにインストールする前のバックアップ "というように、個々のイベントを実行する理由が異なるかもしれません。 CCC 7では、タスクメモが追加され、個々のタスクやイベントに注釈を付けることができるようになりました。 タスクにメモを追加するには、CCCウインドウの一番下にある“メモ”をクリックしてください。 特定のイベントに関連するメモを見るには、タスク履歴ウインドウを開き、イベントを選択し、ウインドウ中央の区切りにある“メモ”ボタンをクリックします。
休暇中のスナップショット
これまでは、コピー先が利用できない場合、CCCはタスクを中断していました。 バックアップディスクを持たずに出かけることが多い方から、オフィスを離れてもソースでバージョンを保持する方法をリクエストいただきました。 新しく、スナップショットのサポートがソースボリュームで有効になっている場合、CCCは、コピー先が存在しない場合でも、スケジュールされた実行時間になるとソースにスナップショットを作成するようになりました。
関連ドキュメント
APFS暗号化を有効、または無効にする
CCCのサイドバーでAPFSボリュームを選択すると、新しいFileVaultスイッチが表示されます。 任意のAPFSボリュームで暗号化を有効にするのは、とてもシンプルです。ただスイッチを切り替えるだけ。 CCCはまた、変換処理の進行状況も表示します。
関連ドキュメント
その他の新機能と改良点
弊社のやることリストには終わりがありません。 ユーザの皆さんから、どうすればさらに向上できるかについてのすばらしいフィードバックを絶えずいただいています。 以下は、CCC 7に導入されたその他の改良点のほんの一例です:
- 製品ツアー:吹き出しのツアーガイドがさまざまなシナリオを説明して、どこから設定できるかを案内します。 様々な設定や機能にアクセスするためのより良い方法を提供するために、ドキュメントの至る所にこれらの情報を散りばめています。
- CCCコマンドラインユーティリティにスナップショットの作成、削除、リスト表示、マウントのサポートを追加しました。
CCC
ユーティリティを引数なしで実行すると、新しいオプションが表示されます。 - 通知センターで共有するイベントを詳細にコントロールしたり、それぞれに関連する中断レベル(通知を表示するか、サウンドを再生するかなど)を細かくコントロールできるようになりました。
- スナップショット保持ポリシーの削減設定のシミュレータを追加しました。 削減設定は、スナップショット全体のディスク使用量を減らしながら、バックアップ履歴の幅を広げるように設計されています。 シミュレーターを使って設定を調整することで、バックアップ履歴に残したい正確な期間と程度を確認できます。 “スナップショット保持ポリシー”をカスタマイズ中、“スナップショット数を削減”の横の“ i "ボタンをクリックすると、スナップショット削減のシミュレーターが表示されます。
CCC 6からアップグレードするには
CCC 6からCCC 7にアップグレードする手順をこれ以上簡単にはできないでしょう。 CCC 7を開くだけで、CCC 7がCCC 6のタスクを自動的にアップデートします。 30日間試してみた後、CCC 6を使い続けたい場合には、CCC 6を再度開き、ダウングレードのオプションを選択してください。 CCC 6は元のCCC 6のタスクをもう1度読み込み、すべてをCCC 7を試す前の状態にします。
CCC 6と 7で異なる、インターフェースの顕著な変更内容
CCC 7には、上記の追加項目以外に目立ったインターフェイスの変更はありません。 私たちは多くの方がUIの変更を嫌がられることを認識していますので、今回のリリースではUIの変更を最小限に抑えるよう懸命に努力しました!