SafetyNetはコピー先ボリュームのデータを保護することを目的としたCCCのユニークな機能です。 例えば、あなたが3つのボリュームを持っているとしましょう:Macintosh HD、バックアップ、写真の3つです。 バックアップタスクを作成して、誤って写真のボリュームをコピー先として選択してしまった場合、いくつかのコピーアプリケーションは単純にコピー先を消去するか、またはそのボリュームのファイルを削除します。 SafetyNetを有効にしておくと、CCCはそれらの項目をコピー先に保持しますが、別のフォルダに分けて入れておくので、必要であれば後で復元できます。
スナップショットが有効になっているボリュームでは、SafetyNetは新しくプリフライトスナップショットとして実装されます。 CCCがコピー先に変更を加える前に、CCCはコピー先の“SafetyNetのスナップショット”を作成します。 その後、タスクは通常の方法、つまりソースからコピー先にファイルをコピーするという方法で進みます。 間違ったコピー先でタスクを設定してしまった、または、ファイルをコピー先ボリュームに配置し、それらがバックアップタスク後無くなっている、ということに後で気づいた場合、それらの項目をSafetyNetのスナップショットからコピー先に復元することができます。
バックアップタスクの終了時、CCCは2つ目のスナップショット、“バックアップのスナップショット”を作成します。 この2番目のスナップショットは現在のバックアップイベントのソースの状況を表しています。 もしデータをオリジナルのソースまたは置換ディスクに復元し直したい場合は (例えばソースディスクが動作しないため)、バックアップのスナップショットを使ってデータを復元することができます。 これは重要なポイントです。 一般的にSafetyNetのスナップショットを使用してデータをオリジナルのソースに復元し直すことはありません。 SafetyNetのスナップショットはコピー先で誤って削除されたり、変更されたファイルを復元するために使用されます。
要するに、これら2つのポイントを覚えていてください:
- SafetyNetのスナップショットは バックアップタスクに関連のないコピー先にファイルを復元できる
- バックアップのスナップショットはソースボリュームからのその時点 (point-in-time) のデータを復元する
SafetyNetは自分に必要なものですか?
通常、バックアップタスクで SafetyNet を有効にする必要はありません。 SafetyNetのスナップショットは、間違ったコピー先を選択した、バックアップタスクに関連しないファイルを保存するためにコピー先を使用した、などの設定のミスから保護します。 コピー先がバックアップタスク専用である限り、SafetyNetはスナップショット冗長性の不要なレイヤーです。
SafetyNetは安全なメカニズムですが、バックアップボリュームに他のものを保持するための方法ではありません
バックアップボリュームはバックアップタスク専用にするべきです。 バックアップディスクの余分なスペースを利用したい場合、そのディスクにその他のデータを保存するための特別なボリュームを追加することをお勧めします。 その別のボリュームはCCCの権限外ですので、すべての意図的ではない変更から保護されます。 ディスクユーティリティを開いてバックアップディスクを選択した後、編集メニューから APFSボリュームを追加…を選択し、ボリュームを起動ディスクに追加してください。